美容皮膚科のニキビ治療
美容皮膚科でニキビ治療などにも使われるケミカルピーリングというのが気になった。ニキビ治療を気にしている友人もいたので、すこし調べてみた。このケミカルピーリングというのは、皮膚に効果のある薬剤を塗ることで、新陳代謝の悪くなった角質層を剥がして新しい皮膚の再生を促す施術のことだという。これによって、きめ細かなハリのある美しい皮膚を取り戻すことができるという。もちろんニキビ治療などでも使われる施術らしい。本来の自分自身が持っている肌を、再びよみがえらせることができるイメージだ。
ただ、過去の経緯で、最初は病院の美容皮膚科ではなくて、エステサロンなどで安易にニキビ治療などで使われだして一般に広まったという。専門知識が無いままの施術が増えて、結果としてトラブルも多く発生してしまったという。そういうことを踏まえて現在では、厚生労働省の通達で、医師のみが行える医療行為とされた経緯があるという。専門知識のある美容皮膚科の医師が適切に指導することで、安全で効果的な結果が見込める。このケミカルピーリングに使う薬剤というのが色々あるらしいのだけれど、代表的なもので、アルファハイドロキシ酸（AHA）のグループをつかう場合とトリクロロ酢酸（TCA）を使う場合があるという。
アルファハイドロキシ酸のグループは、食品のサトウキビやヨーグルト、そしてりんごなどにも存在していて、フルーツ酸ともよばれている物質。サワーミルクから抽出した乳酸もその仲間。特にサトウキビやパイナップルなどに多く含まれているアルファハイドロキシ酸の仲間のグリコール酸というの使った薬剤が日本人の肌によく合っているとされて、AHAとして日本で主に使われているのがこれだという。グリコール酸表皮の上層と反応して、死んだ皮膚細胞の脂質の結合力を弱めることで角質の下の新しい皮膚を表面にだす効果があると言われている。ニキビ治療などによく使われるが、薬剤としては皮膚の表皮までしか届かないので、副作用は少ないとされているが、皮膚の表皮に効くだけなので一時的な効果しかないとも言われている。
一方、トリクロロ酢酸（TCA）はアルファハイドロキシ酸（AHA）よりも、強い効果のある薬剤で皮膚のしわの改善とか、根本的な治療をするのに用いられるという。ただツワイ薬品の為に、皮膚の下の方まで浸透するために、激しい痛みを伴ったり、皮膚が再生するのに時間がかかるという副作用があるという。確かに、これはケミカルピーリングの薬剤の選択などは、皮膚に対する知識のある美容皮膚科の医師でないと適切に選ぶことは難しそうだ。医師のみが行える医療行為となったのは納得できる。それに美容皮膚科でケミカルピーリングをおこなうというのはリスク対策としても重要だ。それに、万が一ケミカルピーリングの過程で皮膚のトラブルになった際にも美容皮膚科などで知識のある医師がいれば適切に対応してもらえるはず。そういうことを考えると、ケミカルピーリングをする際には、まずは良い美容皮膚科を選んでおきたい。そこを押さえておくと、ニキビ治療を行う際にケミカルピーリングは良い選択肢の一つとなることだろう。
